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turbo717's Activity 

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早秋の恵那山(9月初旬)

恵那山物語

早秋の恵那山 2005.9.6



本日から3日間 恵那山を随想します。

今回の登山は、初めて神坂峠まで、車であがり、植物観察と、登山道の確認を兼ね、山頂までの7.5kmを5時間、鳥越峠経由で車道まで下るという行程を4時間をかけるというゆっくりとした行程でした。

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絵は、神坂峠ルートでの恵那山登山ルートを下山に振り返って描いたもの(南西225°)です。
この雲がどんどん沸いてきて、最終的には激しい雷雨となりました。
右の薙ぎが、天狗薙。コースは急登ながら、ササが生い茂る山道。潅木との混成。気持ちのよい登山道。


山頂では、仙台からの”100名山オンリー”という旅人に会いました。明日は「白山」といい、黒井沢に車を止めてのピストンでした。
この恵那山山頂、最高地点は2191mで、非難小屋のすぐ上の岩場あたりです。三角地点は2189.3mで、祠があり、”恵那山山頂”の標識が立っております。

山頂は、1.5kmくらいほぼ平坦な稜線で、45度の角度で北西から東南に伸びています。神坂峠からの登りは、南西方向225°の方向に登るため、山頂近辺で直角にコースが曲がります。くの字型の山稜をしていますので、この恵那山どこからみれも同じように台形に見えます。
中津川駅(西側)から見上げても台形、神坂峠(北側)からみても台形なのは、このくの字を両側から見ているからです。

今回の発見は、「どうだんつつじ」の大木(直径8cm、高さ4mほど)が神坂峠コースから山頂までづっと続いていたということで、5月に登れば赤い花が楽しめたのではないかと思ったことです。
また早秋ながら、木々が部分的に色づき始めていたという点です。ある木などは、どうしてここが と思うほど固まって赤く色づいていました。

さて、今回の登山では、夕刻にまたがる登山でしたので、例にもれず雷雨に見舞われてしまいました。
急遽、丘を行くコースを諦め、鳥越峠から車道まで250mを下りるコースを選びました。ところが車を取りにいくため、逆にそこからの神坂峠までのランの必要がありました。雷が遠ざかったと思ったのですが、すぐ上をいきなり落雷です。頭の上に遮るものがない林道で、車の鍵を手に持ってのランは、生きたここちがしない激しいものでありました。
全身ずぶ濡れになりながらも、スケッチブックは守られたようです。

恵那山随想
9月初旬の恵那山。
天候に恵まれず、つねに雲のなかにあった。
晴れたのはごくわずかな午前中。
午後の下山では雲が下界から湧き上がり、恵那山を振り返るとと白いガスのなかにかすんでしまった。
天狗薙(テングナギ)が標高1800mを最高地点として1550mまで250mのがけ崩れ。
うば薙(ウバナギ)が、1570mから900mまで実に670mのがけ崩れ。温川(ぬるま)川まで下りおちる。
神坂峠ルートはこの大きな2つの薙を迂回するように、稜線をぬって登るルートである。

100名山とはいえ、山頂では檜などが生い茂り何も見えないと不評ではある。
櫓を立てればとの意見も聞く。
しかしこの山の醍醐味はこの山稜の途中風景なのである。


このルートを少し紹介します。恵那山登山ルート


・黒井沢ルート(中津川市)・・2000年の大水で破壊された林道も2004m完全に修復されて13kmの林道を黒井沢まで進むことが出来る。途中恵那市方向を見下ろす実に壮大な景色と、中央トラバースでの苔むした原生林が見もの。

・前宮ルート(中津川市)(恵那神社からの新しいルート:2002年に、42年ぶりに開通。)川上(かおれ)で、湧き水をもとめることができる。車の場合は有料。林道からすぐに恵那山に登山できるコース。健脚でも5時間はかかるコースではあるが、恵那山全体を実感できるコース。こちらにも大きな薙ぎがあり、砂防工事が進められている。1700mから1050mまでの南西向き薙ぎを大きく迂回するコースながら、その雄大な裾野になかなか恵那山が近づかないもどかしさもつかの間。神坂峠ルートと合流して苔むした原生林を歩むその爽快さ。

・広河原ルート(阿智村)では、もっとも短距離ながら富士見台高原やスキー場をつねに見ながらの急登。

・神坂峠ルートは、自家用車で1550mの峠まで登れる快適さから、人気のコース。車があればどんな時間にでも登り始めることができる便利さ。

(その他)冬場のルート(一部ラッセル必要)・・前山(1350.7m)から恵那山を辿る最短ルート。中津川駅から、東南(120°)に見える恵那山をそのまま登るルート。直線10km。夏場にもこのルートが開かれればと考えるが落合川最上流部に大きな薙(1920m→1300m:現在砂防工事が進行中)があり危険地帯あり。迂回するルートをとれば、最も便利なコースとなる。この場合は中津川駅から歩いて登れます。





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